Food Loveletter vol.10 おうちゴハンの味方!冷凍野菜

いつもグラスミュゼをご愛顧くださり誠にありがとうございます。毎月19日(食育の日)に、1級眼鏡作製技能士であり食育を生業にしてきた野菜ソムリエ上級プロのyukiから大切なお客様や業界関係者の方々など皆様に日々の食をよりお楽しみいただければと始めましたFood love letter 、よかったら今月もお付き合いいただけましたら幸せです。

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4月19日号 vol.10 

「おうちゴハンの味方!冷凍野菜」

新年度が始まってもうすぐG.W.、早いものですね。新年度になり就職や転職、お子さんやご自分が新学期を迎えた方など大きな変化のあった方もいらっしゃれば、他方、ご自身には大きな変化がなくても職場に新人さんが入ってきたり、通勤ラッシュでさえ春は不慣れな方が加わって何となく落ち着かない日々かと思うと、皆様どうもお疲れ様です!

今月は、そんな日々のなかにも新年度から食生活をブラッシュアップしたい方に向けてお役立ていただけたらと「冷凍野菜」のお話です。

【市販の冷凍野菜と生鮮野菜ではどちらがいいの?】

結論、どちらも価値があり魅力があります。但し、気にするべきポイントもあります。

野菜ソムリエ上級プロ&冷凍生活アドバイザーとしてのお仕事のなかで国内の冷凍野菜ビジネスに関わらせていただいたことがあります。野菜は旬になると一気に収穫して出荷しなければならず、結果、価格に影響しがちです。そこで一部は冷凍野菜に加工することで”手軽に食べたい”現代のニーズに合わせて付加価値をつけつつ、旬の時期の価格への影響を減らそうということでしたが、ポイントはその工場の立地が野菜の大産地のすぐ隣にあったこと。そうすることで工場までの輸送の時間をかけずに収穫してすぐに冷凍でき、鮮度を維持して旬ならではのたっぷりの栄養素もおいしさも逃さずに済むというものでした。(もちろん全ての冷凍野菜がどこまでのクオリティかは分かりかねますが、旬=コストを掛けずにいつもより収穫量がアップする時期の野菜を加工しているのは少なくとも国内産では共通かと思います)そう知ると冷凍野菜は楽なだけでなく、賢い選択肢のひとつだと思えてきたのではないでしょうか。逆に言えば、生鮮野菜が絶対いいかというと必ずしもそうではないということ。まとめ買いをして冷蔵庫でしばらく置いていた野菜は見た目が残念なだけでなく、その間に栄養素もおいしさもどんどん減ってしまっているのです。

フレッシュな野菜には香りや食感、感覚的なおいしさや元気になれそう!など気持ちの上でもパワーをもらえそうでそれは大きな魅力です。できることなら新鮮な野菜を買って(作って)、新鮮でおいしいうちにいつも楽しめたら一番ですが現実として難しい方も少なくありません。それならば、例えば来週は忙しいから野菜を使いきれないかもしれないし冷凍野菜の方が調理がスムーズかも等々、ご自分の暮らしを鑑みてその時々で生鮮と冷凍をうまく使い分けができたらいいのではと思うのです。また、野菜摂取量が増やしにくい原因のひとつに忙しいと買いにいけなくてということも聞きますので、日常的に買い置きできるという点でも心強い味方になってくれそうです。(その際、いずれも産地もチェックされるといいのでは。食べ物を選ぶ際、予備知識があれば一番ですが最後は迷ったら感覚に頼る、というのもありだと思っています)

【まとめ買いしたら即冷凍、後から判断ではもったいない!】

今度はおうち冷凍野菜のススメです。まとめ買いやいただきもの、家庭菜園などでまとめて手に入った野菜は、今日明日食べる分を除いてあとは即冷凍。くれぐれも残ったから冷凍しようはNGです。先の冷凍野菜工場の話からもお分かりいただけたかと思いますが、とにかく時間が勝負です。早い分だけおいしく栄養素もいただけることをお忘れなく。

【オススメ冷凍野菜レシピ】

≪小松菜のお浸し風≫

(自家製冷凍小松菜を作る)洗って水けをきり食べやすい大きさにカットした小松菜を、保存袋に入れてよく空気を抜いてから密封して冷凍する。[pointo : なるべく薄く広げると早く凍って解凍もスムーズです]

①冷凍庫から保存袋を取り出してそのまま軽くほぐす。

②保存袋を開けてめんつゆを入れ、再び空気を抜いて密封。めんつゆが小松菜全体に絡むようにしながら(こぼれたときのためにお皿などに載せて)室温で20分程度漬けて完成。

*盛り付けてからお好みでEX.オリーブオイルをかけるとコクが出ます。

*冷凍小松菜は、冷凍したままお味噌汁に入れても便利です。

小松菜は冷凍することで繊維が破壊され口あたりがよくなるので、茹でなくてもお浸し風にしてお楽しみいただけます。びっくりなさった方もよかったらまずはお試しください。

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新年度のスタートに寄せてどんなテーマにしようか考えたとき、「多忙な日々に便利だけれど手を抜いているようでいいのかしら?」等々質問いただくことが多かった冷凍野菜についてお伝えすることにしました。メリットを知って気兼ねなく上手に取り入れることで、皆様の日々の食生活がより楽しくおいしくなりましたら幸せです。

野菜ソムリエ上級プロ、冷凍生活アドバイザー

&1級眼鏡作製技能士 秋山由季https://quatresaisons-ltd.jp/works/

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