ZEISS

カールツァイスのほうが馴染みのある方も多いかもしれませんが、ZEISSといえばカメラ、いやいや顕微鏡などその方によって連想されるものは様々。そんな懐広いドイツの老舗レンズブランドの眼鏡レンズ工場を見せていただけるということでうかがってきました。

複数の国に製造拠点があるなかで、日本国内の工場では特により精密な製品を受け持っているとのこと。白を基調としたスタイリッシュで機能的な工場では、最新鋭の装置と人の技、そのどのどちらをも見ることができました。

ZEISS工場付近より、海の上をスーッと伸びる橋。端正かつダイナミックな景色でした。

工場長自ら工程を一つずつ丁寧に解説してくださりながら、興味津々だったことが伝わったのでしょう!隅々までじっくり見せてくださいました。工場内の写真はありませんが、特に皆様にお伝えしたい工程から染色について。(店長が若かりし頃と基本は変わらずに)見本を前に置いて人が目視で色味や染まり具合を調整しながら、手動で複数の染色液に浸すことで色をつけていくのですが、それはまさに職人芸!機械化は可能でも一組ごとにお好みでカスタマイズできる染色の場合、トータルではこの方法がベストなのだとか。(ミュゼでお客様にご提案している複数ミックスしたオリジナルの色はこうして再現されています)

基本の作業は他社でも同様のようですが、最新鋭の機器のなか、まるでラボのような別室で直接人の手によって色が生み出されていく様子は素直に見ごたえがあり、機械と人との合理的な分担をここでも目の当たりにすることができました。

お世話になりました坂口工場長と。

技術の人ならではの雰囲気と誠実な笑顔で、次から次へと続く質問も丁寧に受け止めてくださり本当にありがたかったです。それまでも例えば商品開発における独特の着眼点など魅力的で興味深いZEISSでしたが、お陰様で技術からその哲学に至るまですっかり感じ入るひとときとなりました。お忙しい中、グラスミュゼのためにお時間を作ってくださった感謝を込めてのご紹介です。

知れば知るほど好きになるのはそこに確固たるものがあるからこそ。視察を経て、ZEISSへの興味は益々深まるばかりです。

関係者の皆様には貴重な機会をどうもありがとうございました。

yuki