Food love letter vol.21「ミニカボチャという選択肢」

いつもグラスミュゼをご愛顧くださり誠にありがとうございます。毎月19日(食育の日)に、1級眼鏡作製技能士であり食育を生業にしてきた野菜ソムリエ上級プロのyukiから大切なお客様や業界関係者の方々など皆様に日々の食をよりお楽しみいただければと始めましたFood love letter 、よかったら今月もお付き合いいただけましたら幸せです。

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12月19日号 vol.21 「ミニカボチャという選択肢」

間もなく訪れる冬至。二十四節季のひとつで、1年で一番お昼間が短くて夜が長いとされる日。今年は12月22日(月)です。この日にゆず湯に入ってカボチャをいただくと元気に過ごすことができる…と聞いたことがある方も少なくないかもしれません。そういった冬至を目前に控え、今月はカボチャ〔実践編〕にしてみました。

と、その前に実は夏野菜のカボチャ、収穫したばかりでは甘くはなく、寝かせておくことでデンプンが糖に変わり甘くなります。にんじん(英語でキャロット)が名前の由来であるカロテンという栄養素が豊富で、体内で、風邪をひきやすい時期に頼もしいビタミンAへと変わってくれることから冬にぴったり!等々、栄養学という言葉がなかったはずの昔から冬至の風習があることを思うと、先人の教えには改めて驚かされます。

 【ミニカボチャのススメ】

日頃からカボチャの調理には縁遠いという方も、日頃からよく扱っている方にもオススメしたいのがミニカボチャ。なぜかというと理由は日持ちがして扱いも楽チンだからです。掌に乗せて楽々持ててしまうサイズのカボチャのことですが、可愛いサイズ感なのでディスプレイのようにも見えるかもしれません。

保存性のよさ:

買ってきたらそのまま室内、常温で。食べたくなるまで飾っておくのがオススメです。まるごとそのままでカットしていなければ2ヶ月は持ちます。買い置きしやすいのでいつでも食べられる安心感も。

カットのしやすさ:

少ない力でもそのまま包丁でカットできます。(それでも硬ければ、500ワットで2分程度加熱すると切りやすくなり、力のない方でもスムーズです)

寒い夜、コバラが空くと余計に辛いものですが、そういった時にも実はミニカボチャに助けてもらうことがあります。カットして種を除き、直接ラップで包んで5分程度レンジで加熱するだけで、甘さ控えめのスウィーツさながらのおいしさが楽しめことから、我が家では見かけるとつい買ってしまう野菜の一つです。手軽に召し上がりたいときにはそのままスプーンですくって召し上がっても。オナカも気持ちもほっこり満たされますように。(レンジで加熱する際は5分を目安とし、柔らかくなるまで1分ずつ再加熱してください。皮までおいしく召し上がることができます)

セミナー等では、カボチャは好きだけれど手間なので、というお声をよく耳にしていましたが、例えばこれくらい気軽に考えていただけたらとそんな思いで紹介させていただきました。電子レンジに向く野菜とそうではないものがありますが、カボチャは◯。おいしく楽チン!どうぞ日常に、そして冬至にも是非お楽しみくださいね。

野菜ソムリエ上級プロ&1級眼鏡作製技能士 秋山由季 https://quatresaisons-ltd.jp/works/

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