Food love letter vol.20「ハロウィンスウィーツに合う紅茶」

いつもグラスミュゼをご愛顧くださり誠にありがとうございます。毎月19日(食育の日)に、1級眼鏡作製技能士であり食育を生業にしてきた野菜ソムリエ上級プロのyukiから大切なお客様や業界関係者の方々など皆様に日々の食をよりお楽しみいただければと始めましたFood love letter 、よかったら今月もお付き合いいただけましたら幸せです。
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すっかり日暮れも早くなり秋らしくなってきましたが、“食欲の秋“楽しまれていますか?
今月は、自由が丘にもおいしい誘惑がいっぱいのこの時期らしいテーマということで、スウィーツのお店にずらりと並んだカボチャを使ったハロウィンのお菓子と紅茶のペアリングについてご紹介します。
【その前にカボチャの豆知識】
カボチャは大きく3つに分類されます。
○西洋カボチャ・・・スーパーなどで日頃から見かけるカボチャまずこちらです。皮の部分はツルンとしていて甘くホクホクしたお味はお料理はもちろん、お菓子作りにもぴったり。
○日本カボチャ・・・身近で売っているというよりは、道の駅など特別なシーンで見つけられるかもしれません。真上から見ると菊の形をしていて、その美しさから日本画などで目にすることも。ねっとりしっとり、煮物にすると上品な仕上がりに。
○ペポカボチャ・・・ズッキーニやコリンキー、そうめんカボチャなど。
【お菓子と紅茶のペアリングのススメ】
例えばお肉とワインの相性があるように、ちょっと深掘りするとお菓子と紅茶にも相性があります。簡単に淹れることができるティーバッグや、カフェなどでも段々と取り扱われる紅茶の種類が増えてきていますので、以下、よりおいしく味わうヒントになりましたら嬉しいです。
【ハロウィンスウィーツにはまずはアッサムを】
一括りにするのはちょっと大胆かもしれませんが、ハロウィン=カボチャという前提でまずは続けます。アッサムとは紅茶の種類のことです。
〈アッサム(紅茶)のプロフィール〉
産地:インドのアッサム州(インド北東部)
特徴:どっしりとした甘い香りと、こっくりと力強い味わい。
水色:紅茶の色のことで「すいしょく」と読みます。濃さにもよりますが深い赤褐色をしています。
メモ:ミルクティーやチャイ(スパイスの効いたミルクティー)と好相性。ミルクを入れる場合には、お好みにもよりますが少し濃く紅茶を淹れるのがオススメ。
アッサムのどっしりとした甘い香りとこっくりとしたお味が、ホクホクしていて温かみのある甘味が魅力のカボチャにぴったり。また、カボチャのお菓子によく使われるシナモンというスパイスはアッサムとも好相性で、みんながお互いに引き立て合う(相乗効果)イメージです。その上、シナモンはミルクやクリームにもよく合いますから、たっぷりクリームの載ったカボチャのタルトやプリンならストレート、焼き菓子ならミルクティーなどお菓子によって楽しみ分けていただくのも素敵です。
【おいしい紅茶の淹れ方・ティーバッグ編】
“水道からくみたての水を強火で沸かして100℃にしたお湯を用意する”これがポイントです。(電気ポットでも100℃にすればOKです)
①空のカップに熱湯を注ぎ温めておく。(湯通し…温まったら空にします)
②1つのカップにティーバックを1つ入れて、100℃に沸騰させた熱湯を注ぐ。
③すぐに蓋をする。(小皿などで代用できます)
④ティーバッグのパッケージに書いてある目安の蒸らし時間を参考に蒸らす。
(寒い時期は特に、冷めにくいようにカップの下にフキンやコースターなど何かしら敷くのがオススメです)
⑤時間がきたら蓋を外して、ティーバッグを軽く左右に3回振ってからゆっくり引き上げる。
【ティーバッグで淹れた紅茶はおいしいの?という方に】
あまり知られていませんが実は、ティーバッグには商品にあわせて各社蒸らし時間(と場合によっては湯量)を記載してくれています。形状や素材もいくつかありますが、リーフティー(ポット等を使って淹れる茶葉そのままの状態の紅茶)とかなり近い状態までおいしく淹れられるように綿密に考えられていますから、その時々でティーバッグとリーフティーをお選びいただければと思います。極論、熱湯と蓋があれば大丈夫です。
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だんだんと夏が長くなってきて秋が貴重になってきた体感ですが、食欲の秋はもちろん、芸術の秋、読書の秋、スポーツの秋などなど皆様には思い思いに素敵な秋をお過ごしくださいね。
ティーインストラクター、野菜ソムリエ上級プロ
&1級眼鏡作製技能士 秋山由季 https://quatresaisons-ltd.jp/works/