Food love letter vol.13「非常食にも野菜果物」

いつもグラスミュゼをご愛顧くださり誠にありがとうございます。毎月19日(食育の日)に、1級眼鏡作製技能士であり食育を生業にしてきた野菜ソムリエ上級プロのyukiから大切なお客様や業界関係者の方々など皆様に日々の食をよりお楽しみいただければと始めましたFood love letter 、よかったら今月もお付き合いいただけましたら幸せです。

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Food love letter vol.13「非常食にも野菜果物」

この夏はいつにもまして地震を意識することになった方が多いのではと思います。もちろん私もその一人、大事なグラスミュゼやここにお越しくださる皆様に何かなければと導線やヘルメットを確認したところです。そんな8月は非常食について書いてみました。今回ばかりは役に立たないことを祈りつつ、もしものときの御守代わりになりましたら幸いです。

過去の大震災の際、食事について耳にしたなかで食育従事者のなかで考えたことを記します。それは避難所で配られるおにぎりやパンなど炭水化物(人間のカラダを作る三大栄養素のひとつ)以外の食品については各自が目を向けるといいよねというものでした。ここでは野菜果物を中心に続けます。

非常時においてまず必要になるのは命を繋ぐために不可欠な炭水化物、脂質、タンパク質(三大栄養素)ということで避難所で手配くださるのはおにぎりやパンになるわけですが、避難生活が長くなるとやむを得ないなかにも栄養の偏りなどもあったのだとか。そこでお勧めしたいのが野菜果物です。野菜果物は栄養学的に「カラダの調子を整えるもの」という位置づけであり、例えるなら自転車の潤滑油。ギーギー音を立てて走りにくい自転車に油をさすとスムーズになるように、野菜果物に豊富に含まれるビタミン、ミネラル、食物繊維を摂取することで人もよりよく生きていけるようになります。

ここまでお読みいただいたところで、具体的なアイテムとして提案したいのは缶詰や瓶詰、あとは日持ちのする野菜果物などです。

我が家ではみかんやパイナップルの缶詰、キャロットラペ(ニンジンのお惣菜)の瓶詰、ドライフルーツ、切り干し大根(水で戻せます)などを用意しています。加工品ではそのままの野菜果物ほどの栄養価は期待できないまでも、おいしさや安らぎも得られるように思います。

余談になりますが、食べなれている調味料やコーヒー、紅茶、飴にチョコレート、羊羹(ようかん)などの嗜好品も備えておくと心の栄養にもなりそうです。被災した友人へ不謹慎かと思いつつ必需品と一緒に焼菓子も忍ばせておいたところ喜んでもらえたことがありました。ちなみに長期保存できる非常用の羊羹などもありますのでお好きな方は探してみてくださいね。

大地震がこないことを心から祈りつつ備えだけは万全にして、いつもの日々を大切に元気に楽しく生きていきたいですね。

(*もちろん各自レトルトのご飯や缶詰のパンなども用意しておくと安心です!)

野菜ソムリエ上級プロ&1級眼鏡作製技能士 

秋山由季https://quatresaisons-ltd.jp/works/

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