Food love letter vol.11  パイナップル

いつもグラスミュゼをご愛顧くださり誠にありがとうございます。毎月19日(食育の日)に、1級眼鏡作製技能士であり食育を生業にしてきた野菜ソムリエ上級プロのyukiから大切なお客様や業界関係者の方々など皆様に日々の食をよりお楽しみいただければと始めましたFood love letter 、よかったら今月もお付き合いいただけましたら幸せです。

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グラスミュゼのある東京・自由が丘も一昨日ようやく梅雨明け。厳しい暑さの中にも夏本番の開放感を味わっていただけたらと今回はパイナップルをご紹介します。この時期は国産品も出回っています。コンビニやスーパーなどでも充実しつつあるカットフルーツもいいですし、意外と簡単なので丸ごと買ってきてカットしたものを冷蔵庫で冷やしておいて・・・おやつやお風呂上りにあの香りでニッコリなさってくださいね。

【パイナップルのプロフィール】
属名:パイナップル科アナナス属
原産地:南米

選び方:まるごと1個の場合、甘く香ってずっしりと重さがあり、お尻がぼってりしていて葉も元気のいいものをどうぞ。(手に取ってみて甘い香りがしないものは、熟す前に収穫してしまって酸味が強いこともありますのでお勧めしません)

保存法:パイナップルは買ってきたら”すぐに食べたいフルーツ”。基本的に熟したものを収穫して売っていることから食べ頃を見極めるというスキルは不要です。室温においておいても糖度が上がることはありませんのでおいしいうちに早めに召し上がってくださいね。

丸ごと買ってきたら、できれば逆さに置いておいてからカットします。下の方に甘さがいくので、逆さにすることで全体に甘さを回すためです。葉をカットすれば簡単に立ちますが、葉を真上から押して平らにし壁面に立てかけるとラクチン!倒れたときのために周囲は空けておくと安心です。

切り方のコツ:アレンジ方法などはネット上に沢山載っていますのでそちらでと思いますが、①まな板の下に滑り止めのためフキンなどを敷く、②下の方を切る際には甘みが多くある部分なので切りすぎない 、この2点は是非押さえてくださいね。

お料理メモ:お肉を柔らかくしてくれるブロメライン(タンパク質分解酵素)を含みます。但し加熱するとNGなので(60℃で活性が失われます)、生のお肉を焼肉のたれに漬け込むときにカットしたパイナップルを一緒に加えてあげると お肉が柔らかくなる上にフルーツの風味も加わってよりリッチにお楽しみいただけると思います。同じく消化促進も期待できるので、食べ過ぎそうなときには思い出してくださいね。

こちらもオススメ!パイナップルの楽しみ方:私のお気に入りですが、紅茶に入れてあげることで一味違った華やかな香りとジューシーな甘みを堪能することができます。それには「ニルギリ」という紅茶がぴったり!ティーバッグでも売られていますのでよかったら紅茶の種類にまでこだわって味わっていただけたら。アイスティーでもお楽しみいただけます。

[ティーバッグで作るフレッシュパイナップルティーの淹れ方]
①カップに一口サイズのパイナップルを3切れ入れて、グラニュー糖をかけて3分程度おく。
②①にティーバッグを入れてから100℃に沸騰させた熱湯を注いで蓋(小皿などでOK)をして、パッケージに書いてある時間を参照して蒸らす。
③時間がきたら蓋を外してティーバッグを数回静かに振ってから引き上げ、かき混ぜる。

*ニルギリはインドの紅茶で、すっきりクセがなくマイルド。フルーツを使ったアレンジティーにピッタリです。(タンニンが比較的少ないので白濁しにくくアイスティーにもオススメ)

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「眼鏡屋さんのblogで食育を」ということで様々な方にご覧いただけたらと思い書かせていただいておりますFood lobe letter、今回もどれか一つでも興味を持っていただけたようでしたら幸せです。

この猛暑、おいしく楽しく召し上がってどうぞ素敵な夏をお過ごしくださいね。


野菜ソムリエ上級プロ、ティーインストラクター&一級眼鏡作製技能士  秋山由季

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