知っておきたい眼のはなし vol.1

今日はちょっといつもとはテイストを変えて緑内障のお話です。いきなりどうしたのかなと思われたかもしれませんが、実はこれまでも日本眼科医会主催の記者懇談会という場で最新のお話をうかがう機会があったのですが、これは是非ミュゼのブログでも発信させていただきお一人でも多くの方のお役に立てたらと思っていたことからスタートさせていただきました。毎回各分野を専門に研究されている眼科医の方々から最新の臨床の現場のお話などをうかがえることから、実際はより専門的な内容ですが、ここでは分かりやすいようにできる限りポイントに絞ってお伝えするよう努めますので、よかったらお読みいただけたら幸いです。

***

ではまず日本眼科記者懇談会 第16回のテーマから、緑内障について。

緑内障とは、日本人の失明原因 1位にあがる、視神経にまつわる目の病気です。ポイントは、①視野の変化(欠け)が時間をかけて少しずつ進行することから「あれっ?見えていないところがあるかも」とご自身で気づかれた頃には(自覚症状が出たころには)末期に至っているケースが多い点と、②「後戻りできない」ところ。つまりは欠けた視野を取り戻すというよりも、早めに気づいてそれ以上進行しないようにしようという病気だということです。

視野については、人の眼は左右で補い合ってくれることから、両方の眼を開けている日常ではだいぶ進行するまで不自由しないことが多いことと、また、「欠ける」という言葉のイメージが強すぎてかえって気づきにくいこともあるようです。(実際の欠けた視野の資料からは、穴が開いたように視野のどこかがぽっかり見えなくなるというよりは、末期になるまでは限られた部分の見え方が何だかおかしい・・・という程度のように、個人的には感じました)

ここで、緑内障はシニア世代の方の話では・・・と思われた方もいらっしゃるかと思いますが、そうではなく③近視の度数が強めの方にはもっとお若いうちから意識していただきたい目の病気だということも3つめの重要なポイント。(ほかにも内科の疾患に関連した緑内障や先天性のものもあります)

人間ドックのイメージで気軽に眼科さんで検査していただくと何でもなければ安心できますし、見つかっても早ければ早いほどいいので!と繰り返しおっしゃっていました。ちなみに、治療はというと目薬や場合によっては手術もあるそうですが、いずれもより進化していて方法も増えていたのも印象的でした。

ここで4つ目のポイントは検査について。④早期発見の心強い味方としてOCTという機器についてもお伝えしたいと思います。ミュゼで眼鏡をお作りいただいたお客様には、顎を載せて眼を開いていると映像がぼやけたりピントがあったりする測定があったと思いますが、(お客様にとっては)あちらに似たイメージの機器で測定することで、視神経の厚みが写真で詳細にわかるようになり早期発見がグッとしやすくなったそうです。心強いですね!

・・・以上は、皆様にも知っておいていただくといいのではと思う緑内障のお話でした。(第16回日本眼科記者懇談会の内容をまとめています)ご自身やご家族様、ご友人や職場の方などでも気になる方がいらっしゃったらお伝えいただけたらなと思います。少しでも快適な日々のお役に立ちましたら嬉しいです。

***

いよいよ2月もスタートしましたが、本日は終日のご来店を誠にありがとうございました。

新しい魅力を輝かせてくれるデザインのフレームに、

アップデートした快適な視界をあわせてお渡しできますよう、

心を込めてお作りいたします。

ありがたいことに狭い店内がいっぱいになるタイミングでは

ご案内が行き届きませんでしたお客様には大変申し訳ございませんでした。

最愛の1本を是非ともコーディネートさせていただきたく

またのご来店を心よりお待ちしております。

yuki

(photo:020130)

CLAYTON FRANKLIN

前の記事

CLAYTON FRANKLIN
TRACTION

次の記事

流れる曲線