パリから特急列車TGVでおよそ2時間。繁忙期だというのにいつも迎えに来てくれるThierryやLucas!最寄り駅に着いて大好きな顔を見ると嬉しいのとホッとしたのとが入り混じった独特の気持ちに包まれます。行けば行くほどまた行きたくなるTRACTIONの、これまでをまとめるのは本当に難しかったですが象徴的な写真とともにその世界観が伝わればと願い綴ります。

Gare de Lyon (パリ市内のターミナル駅)の1枚より。
気づけば駅舎の雰囲気も大きく変わりました。

TRACTIONの旅の始まりはGare de Lyon。スイス・ジュネーブ空港から車で入るルートもありますが電車好きには旅情たっぷりのターミナル駅がたまりません。ここから最寄り駅までおよそ2時間、降りればThierryかLucasが待っていてくれると思うと待ち遠しくてとにかくいつも長く感じる2時間でもあります。

ミュゼのブログではすっかりお馴染みのアトリエ兼事務所。
(通称:TRACTION CHURCH)

最寄駅から車で飛ばすこと1時間、すっと美しい修道院が現われたかと思うとそこが目的地のTRACTION CHURCH!話には聞いていましたが、最初の訪問のときにはその佇まいにあっと驚くばかりでした。実際に修道院として使われていた建物を移築してアトリエ兼事務所として使っているそうですが、中に入ってびっくり!まさにTRACTIONの世界観を体現した館なのです。

こんな風にステンドグラスと原色の現代絵画が絶妙なバランスで調和しています。
温かくて生命力を感じる空間です。

「対極にある要素を絶妙なバランスで調和させてお互いを引き立てながら一つにまとめてしまう」、TRACTIONのデザインの魅力をそんな風に感じている私にとってやっぱり!と思わせてくれた最初の訪問の記憶はとにかく鮮烈で、何度訪れても見惚れてしまうのでした。

宝箱が詰まったエリア。こんな風にTRACTIONフレームは眠っています。

こちらは現地での仕入れの風景より、ミュゼに連れて帰りたいデザインを探すべく黙々と過ごすひとときの様子を。最初は圧倒されるばかりでしたが、回を重ねるうちに私にも何となくあのあたりにお気に入りがいそうだとサインが見えるようになりました(笑)。しばらくするとThierryがやってきて店長と私、それぞれの箱を見て、「グラスミュゼらしいチョイスだ」と笑うのもお約束です。  

プロデューサ―でありデザイナーのThierry氏
お仕事場(当時)までひょっこり遊びに行くとポーズを撮ってくれました。

フランスの展示会直後で日本の直前という繁忙期のタイミングでうかがうことが常なので、今思えばその合間を縫ってのお仕事中の1枚ですが、いつもより少し長めのヘアスタイルもやっぱり素敵です(笑)。大好きなTRACTIONの源泉は静謐であり情熱と知性、温もりに溢れた空間でした。

セル工場(当時)の裏庭より。
噴水があってロバや犬がいて、リンゴが積んであって・・・まるでおとぎ話のようです。

眼鏡ブランドとは全く関係がなさそうですが、自然が好きなThierryと、スタイリッシュななかにもどこか土の香りがするような温もりを感じる“TRACTIONらしさ”を感じる1枚なので採用しました。ちなみに日本を好きだといってくださるだけあってご自宅には日本の植物が生い茂る素敵なお庭もありました。

3人でお夕飯をいただいた帰り道より。
のんびりゆったりとっても幸せでした。

お忙しい中にもいつも温かく迎えてくださり、思えばTRACTIONの魅力プラスαで毎回学びやお楽しみなどの機会を作っていただきました。フランスのメガネ産地ジュラにある博物館に始まり、眼鏡屋さんなど地元の街を歩いては、ジュラ名産のワインやモルビエ(牛乳のチーズ)のおいしさを教えてもらったり・・・奥様のMartineさんや、息子さんでありManaging DirectorのLucasご夫妻と愛娘ちゃん3世代揃って地元のレストランに連れて行ってもらったのも大切な思い出です。そんな風にして、気候風土なども含めてトータルでフランス眼鏡の魅力を少しずつ教えていただいた気がしています。

Gare de Lyon駅前にて

パリ市内に戻ってくると必ず立ち寄るレストランでは、これまた必ずハンバーガー&フレンチフライをいただきます。店長曰く、ここでこうしてTRACTION CHURCHでの時間を振り返るまでがTRACTIONの旅なのだとか。あまりに濃密でもったいないくらいの記憶をあまさず留めておきたい、その前にまずは反芻したい・・・そんな心境でかぶりつく味はまさに郷愁の味。心からの感謝とともに、再訪を祈ります。

yuki